2025年8月12日
日航機事故で亡くなられたあるダンサーに
ご縁のある皆様が集い
ダンス公演が開催されました
当時大阪教育大学講師だった溜池(栗原)陽子先生
わたしは師としてまた姉のような親しい存在として
ずっといてくださるものと思っていました
人の人生とは 命とは
その後考え続けて今に至ります
当日は満席のお客様に見守られ
蝉の声とともに舞台は始まりました
主催者のお一人本間祥公(よしき)先生の
「この作品はドキュメンタリーではありません」
という言葉通り
ただ記憶を辿るのではなく
時間・想い・縁・未来など
ご覧になった皆様それぞれの解釈が成り立つ
いくつかの場面で構成されていました
陽子先生の師である本間先生
その娘さんでダンサー・振付家の山口華子さん
陽子先生の同期生
陽子先生が本間先生に繋いだ元ダンサーの方々
そうした皆さんが主催者となり
その想いが結集された
静かで厳かな
そして優しさと希望に満ち溢れた舞台は
大きな拍手で終演を迎えました
終演後
陽子先生のお姉さまは
「40年も経ってこんな風に
舞台が上演されるとは思ってもみませんでした」
と仰いました
主催者のお一人の
「ここにいる誰一人欠けても今日の日はなかった」
という言葉通り
遺族ではなくても毎年8月12日を
大切に胸において来られた方々が
ひとつの場を構成したということだと思います
当事者のご家族をはじめ
関わりのあった人たち
当時はまだこの世に存在していなかった人たちまで
世代を越えて集い
また新たな繋がりができたこと
不思議な思いにも包まれました
懐かしいお顔との再会は
終演後のホワイエでも
あちらこちらで続いていました
当日その場の一人として関われたことに
深く感謝申し上げます